山中 水無山展望台跡

山中温泉にある水無山は「水なきをもって水無山と名付く」と伝えられ。山中十二景にも挙げられています。
山頂からの展望は日本海、白山を一望でき、かつて昭和30年代〜40年代まではロープウェイが運行されていて、ちょっとしたミニ遊園地がありました。

現在は、その痕跡もほとんど無くなってしまい、人々の記憶からも消え失せているようです。しかし、現在でも山頂の北陸放送ラジオ送信所の近くにはかつてのレジャー施設の名残のように展望台が静かに朽ちていました。


レジャー施設時代の水無山
ロープウェイやレジャー施設等の詳しい資料がまるで見つからず当時の山頂付近の状況が想像できませんでしたが、実家の古い写真の中からレジャー施設が現役時代だった頃の写真が数点出てきましたので公開致します。当時の山頂付近の貴重な写真です。




晩秋、紅葉が見頃の昼下がり、山頂へ向かい登山道をひたすら上がって行きます。








30分程で山頂にたどり着きます。
山頂にはかつて存在したレジャー施設の名残の展望台が静かにその姿を現しました。








この斬新で特徴的なデザインは、永井豪のロボットアニメにでも出てきそうな雰囲気である。








展望台前の階段です。







かつての「東芝テレビ」の「東」の字だけが残っていました。







展望台内部へ入ってゆきます。天井や内装、サッシや枠が中途半端に解体されていました。







中央部にはトイレがありました。








上へと階段を上がってゆきます。








2階です。基本的に1階と構造は変わりませんでした。








2階にもトイレがありました。








2階は苔の緑の絨毯で彩られていました。









特徴的な螺旋階段を上がってゆきます。









屋上です。更に上の方のも登れます。








最上部です。コンクリや手摺は朽ち、水が溜まっていました。








展望台最上部からの眺望です。紅葉の山々や山頂からの展望は紅葉の山々や日本海までも一望できます。







展望台横には謎のコンクリ製の土台がありました。観覧車のものなのだろうか?








もう誰も座ることのなくなったベンチが朽ちていました。
かつての高度成長期のささやかなレジャー施設は静かに自然に還りつつあります。






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